幽霊列車とこんぺい糖―メモリー・オブ・リガヤ (富士見ミステリー文庫 67-3) 木ノ歌 詠/尾崎弘宜
これは…。この時期に出して大丈夫なのか?
それとも、この時期だからこそ出すべきなのか?
ひぐらしどころじゃないぞコレ。むしろオチに近いので、ここには書かないけど。
もとい。
軽めに表現するならば、百合全開。女の子にとってキスは特別なのデス。しかもディープキスですか。おぉぅ。
なんてーか、久しぶりに作品を見て背筋が寒くなった。いや風邪もひいてますが。
この人の作品を読むのは「カラ僕」に続いて2作目ですが、やっぱりすごいと思う。ここまでクるのは桜庭一樹くらいか。
谷川流の「絶望系 閉じられた世界
」も良かったけど、あれはむしろ仕掛けに気づいた状態でキてる感覚を楽しむというか。麻薬系というか。
この人や桜庭一樹は、来るのがわかってて回避できないというか、決して”楽しい”感覚とはベツモノなのに止められないというか。
感覚的には「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない 」に近い。あれのハッピーエンドかと。もしくはコレに「推定少女 」を足した感じ?
(精神的なものも含めて)少女しか出てこないし、味覚障害に生理不順と目いっぱい精神的理由の疾患だし、とにかく思考が死に向かってるし、そこに創作系特有のビョーキが入るし。
キスして脱いで結婚して。
多分、だめな人は駄目なんだろうなぁ。これ。あたしはもぉど真ん中なのですが。
うーん、「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」「推定少女」あとは「桐原小鳥」あたりが好きな人向け?ただし精神的な意味で。
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